都立高校の倍率とその特徴について

都立高校の2023年の応募倍率は、全日制で1.37倍でした。前年度の倍率も1.37倍で同じ数値でした。普通科の男女別では、男女両方とも1.46倍です。コース制は1.43倍で単位制普通科が1.46倍、商業科が0.93倍で工業科が0.73倍、農業科が1.18倍で家庭科が1.04倍で、総合科が1.30倍でした。

特に普通科と総合科が高い傾向があります。周辺の県と比較すると、千葉県の公立高校が1.12倍で埼玉県の公立高校が1.11倍で神奈川県1.18倍となっています。都立高校の方が、若干高い傾向があるのです。最近は大学の進学率が5割を超え、多くの中学生が大学受験を念頭に高校を選択する傾向があります。

都立高校でも、特に偏差値上位の高校では、倍率が2倍を超える学校もあり、競争率が高いことも特徴です。また専門科の学校でも、総合科の競争率が高い傾向があります。総合科は1994年度に導入された学科で、必修科目の他に選択科目の範囲が広いという特徴を持っています。生活福祉や情報・ビジネスや国際文化や芸術など、系列が用意されていて、それに沿った科目を選択していくのです。

大学進学もサポートされていて、進学率も38%あります。中には探求学習を活用して、大学進学実績を大幅に上げた学校もあり、選択によっては、多くの可能性を秘めているといえます。学費が無償化されたことにより、教育コストが削減されていること、国際バカロレアなど、先進的な取り組みをしているところなど、普通高校だけでない幅広い選択肢があることが、都立高校人気の秘密です。

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